Igarashi Takenobu Archive

Branding, Graphics, Editorial, Digital, Other

感性教育の拠点、
五十嵐威暢アーカイブのグラフィックデザイン

Mission

金沢工業大学の五十嵐威暢アーカイブは、デザイナー・彫刻家である五十嵐威暢氏から寄贈された約5,000点の作品や資料を活用し、理工系大学における感性教育の研究と実践を目的とした施設です。2つの展示空間も併設されており、訪れる人々に新たな感性との出会いの場を提供しています。
モリデザインは、五十嵐氏のご指名により、グラフィックデザイン担当として五十嵐威暢アーカイブ創設プロジェクトに参加しました。五十嵐氏のアーカイブに込めた想いを受け止めつつ、大学内の教育施設としてふさわしいデザインが求められました。

Solution

2020年春に始動した本プロジェクトは、コロナ禍の影響により、ほぼすべての作業がオンラインで進行し、施設の空間デザインと並行して、ロゴデザインの打ち合わせやプレゼンテーションもすべてリモートで実施されました。
ロゴデザインは、五十嵐氏ご本人と何度も打ち合わせを重ね、偏りのないシンプルなデザインに決定。そこには、氏の作品にしばしば登場する「線」のモチーフが取り入れられており、「思考の余白を残す」という感性教育に通じるコンセプトが込められています。また、この線は、今後展示や各種ツールにおいて、機能性や奥行きをもたらすデザインエレメントとして展開されることを想定しています。モリデザインでは、展示のグラフィックデザインをはじめ、施設案内リーフレット、展示告知ツール、WEBサイト、施設開館記念書籍のデザインを担当しました。
2023年11月にオープンした五十嵐威暢アーカイブは、学生向けの教育プログラムやワークショップに加え、年数回の企画展示を通じて、国内外から多くの五十嵐威暢ファンを惹きつける施設となっています。

2025年2月12日、五十嵐威暢氏がご逝去されました。長きにわたり多くのご指導とご支援を賜りました。 このプロジェクトに関わらせていただけたことに、心より感謝申し上げます。謹んでご冥福をお祈りいたします。

Client:

Kanazawa Institute of Technology

Service:

  • Visual Identity
  • Art Direction
  • Graphic Design
  • Editorial Design
  • Advertising
  • Photography
  • Project Management

Creative Collaborators:

Ooki Jingu, Photography
Yusuke Nishibe, Photography

Special Thanks to:
Asako Hada and Takenobu Igarashi

Year:

2023~

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